こんにちは、kan@e.です。よろしくお願いします。
前回は、通変星のうち官星である偏官についてお話ししていきました。四柱推命では、天干に3つ地支に4つ通変星がありますが、地支の通変星は天干の通変星とは区別して蔵干通変星と言います。そしてこの7つの通変星のうち一番重要視されるのが、月柱の蔵干通変星です。この通変星は月支元命と言われる事もあり、他の通変星とは別格に扱っていきます。ご自分の性格や特徴はかなりの割合でこの月支元命が占めているとみていきます。ただ逆に、十二支から導き出される蔵干通変星を全く見ないという流派もあります。その場合は、天干や年運の通変星のバランスから見ていくというような事になります。また運勢はその年に巡ってきた干支と自分との日干との通変星で見ていきます。とりあえずまずはご自分の月柱の蔵干通変星(月支元命)が何かチェックされるのが良いと思います。ご自分の月柱の蔵干通変星は「四柱推命運命式作成(精密版)」や、「マニアック四柱推命」などのサイトで確認できます(ただ結果は設定の仕方で違う事があります)。
結果が違う理由についてはこちらの記事をご覧ください。
推命の仕方は、流派によって本当に様々ですが、それぞれの通変星の意味の解釈の仕方にはあまり流派で違いが無いように思います。今回は官星のうち正官についてお話していこうと思います。
正官
日干を剋して陰陽が違う十干の通変星(日干と相剋の関係)
正官の性格、特徴
- ルールを守り、道徳、規律、秩序を重んじます。
- 品行方正で品格があり、礼儀正しいです。
- 自制心や忍耐力など自分を律する力が強いです。
- 感情をあらわにせず、温厚で誠実な人が多いです。
- 周囲との調和を大切にします。
- 勤勉で真面目、責任感強く、自己管理能力も高いため上司からの信頼も得られます。
- 自分に厳しく他人にも厳しいです。
- 安定した組織の中では活躍しますが、臨機応変な対応を求められる組織は苦手です。
- 世間体や経済的安定を重視します。
- 柔軟性はあまり無く保守的なので、改革や開拓などは苦手です。
- 名誉や地位などで人を評価しがちです。
正官の運勢(日干から見て巡ってきた年の干支が正官の際の運勢)
- 秩序、安定、規律、ルールなどを重んじる傾向になります。
- 組織人としてふさわしい行動や立ち振る舞いが自然とできるようになります。
- 組織での自分の立場や地位を気にするようになりがちです。
- これまでやってきた事の結果が出る時期です。
- 周囲から認められ、引き立てを受けたりします。
- 目上からの援助を受け、仕事で成果が出たりします。
- 社会的な評価が上がり昇進、名誉や地位が得られやすいです。
- ワンランク上の仕事を任される機会が増えます。
- 女性にとっては結婚星であり、良い男性とのご縁に恵まれ結婚につながりやすいです。
正官の性格や運勢が巡ってきた歳の注意すべき点
- ワンランク上の仕事に対するプレッシャーがあるものの確実にこなしていきましょう。成長につながります。
- 名誉や地位だけではなく、相手の本質的な能力や魅力にも目を向けましょう。
- 自他共に厳しいですが、器の大きさや懐の深さなどが持てるとさらに良いです。
- 他人に乗せられやすいので注意です。
- 自分の保身のために、地位や権力を振り回さないようにしましょう。
- プレッシャーがかかりやすい時期なので体調管理はしっかり行いましょう。
正官のkey word
正義感、組織、規律、管理能力、昇進、頭脳明晰、地位、生真面目、秩序、安定、世間体、エリート、調和、優等生、責任感、保守的
正官についての意味や解釈についてまとめていきました。正官は仕事と正義感の星です。偏官の義理人情の正義感とは違い、正官の正義感は、ルールや秩序といった社会的正義感ですので、組織の一員として能力を発揮するのにとてもふさわしい星ですよね。
今回は以上です。ありがとうございました。
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