こんにちは、kan@e.です。よろしくお願いします。
本日は合についてお話ししようと思います。合には天干の合と地支の合があります。この解釈の仕方は流派によって変わってきますが、合はどの流派でも鑑定に採用されます。
合とは
特定の陽と陰が引かれ合う状態の事を言います。解釈によっては結びつく事によって拘束し合う状態とも取れます。または陰と陽で強く惹かれ合うため、本来の役割が疎かになってしまい、星の意味が弱くなってしまうという事もあります。良い作用として働く場合、悪い作用として働く場合、個々の命式によってその作用は変わっていくものとしてみるのが良いです。
天干の合として干合、地支の合として支合、三合、方合があります。
今回は合のうちの天干の合である干合についてお話ししていきます。
干合:天干の合
十干のうち特定の陽干と陰干が結びつく状態の事を言います。下に記してます十干の組み合わせが名式にある、または大運(これは後ほど)や年運の干支とご自身の命式とに下の組み合わせがある、はたまたご自身と相手の命式に組み合わせがある場合干合しているとみます。ただご自身の命式の場合、隣り合っている干支にのみ干合は成立するという流派と、作用は弱くなりますが離れていても成立するという流派がありますが、隣り合いのみ採用する流派の方が多い印象です。
- 甲(木の陽)ー己(土の陰)
- 丙(火の陽)ー辛(金の陰)
- 戊(土の陽)ー癸(水の陰)
- 庚(金の陽)ー乙(木の陰)
- 壬(水の陽)ー丁(火の陰)
この組み合わせを見ますと、陽干が陰干を剋している関係です。しかし陽と陰ということで、有情の剋ということが言えます。
命式中に干合がありますと、周囲に合わせることのできる協調性のある性格となり人気者となったりしますが、逆に優柔不断になることもあります。
また、干合となる十干を持つ相手だと、引かれ合うというところから相性が良いとみる流派もありますが、拘束し合うというところから動きが鈍くなるとか、確かに気になる存在ではありますが相性が必ず良いとは限らないとみる流派もあります。
また大運や年運の干支との干合がありますと、周囲の人気者になりやすくなるとみたり、恋愛運が高まるとみたりします。
妬合(とごう)
干合が複数ある場合を妬合といいます。とても社交的で人脈が広がりやすいですが、逆に周りから利用されやすくなったり、断れないため自分の意思を通しづらいという事もあります。また、恋愛面では目移りしやすくなったり、逆に目移りされやすくなったりするという事もあるようです。
五行が変化する「化す」
これは、流派によって条件が違うため、今の段階では上手く使用できていないのが現状です。しかし、「化す」を採用している場合が多いのでまとめてみたいと思います。
干合があり、その時ある条件が揃えば、その天干は違う五行に変化します。
変化する五行
変化する条件(流派で条件は違います)
- 月支が化した五行の根(要素)を持っている十二支である事(化した五行が月令を得る事とする流派もあります)
- 化した五行を剋す五行が天干にも地支にも無い事(化した五行を剋す五行が天干の要素にも地支の要素にも無い事とする流派もあります)
また、妬合があると上記条件を満たしていても化しません。
「化す」は四柱推命をとても奥深くしているものだと思います。何故なら、日干が化しますと通変星が全て変化してしまいます。 という事は、例えば、通常は化していないのに、年運や大運と干合し、その時のみ日干が化すとその時期だけ、通変星が変わるということが起こりますし、自分自身を表す日干が変わるわけですから、ガラッと印象や性格が変わるということが起こります。また、化しますと、明敏になり逆境に強いパワフルさを持つということもあるようです。このように、化すという事は鑑定の上で軽視できない事なのですが、もし、三柱しか分からず、そのうちに干合があった場合、もう一つの柱である時柱に何が来るかで化すか化さないかが変わってくるということが起こるわけです。ちょっと三柱で鑑定することが 怖くなりますよね。
いかがですか。今回は、合の中でも天干の合である干合についてお話ししていきました。…「化す」が難しいですよね。条件が厳しいのでそこまで頻繁には起きないとは思いますが。
今回は以上です。ありがとうございました。
【2023年12月追記】
こちらのブログに記載してます「化す」ですが、流派によってはさらに条件が厳しくなるところがあります。ブログに記載の条件にプラスして
- 化す前の五行を助ける(生じる)五行が天干にも地支にも無い事(化す前の五行を生じる五行が天干の要素にも地支の要素にも無い事とする流派もあります)。
しかも、これが全ての「化す」条件に適用されるわけではなく、されない場合もあります。本当に悩ましいですよね。
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