こんにちは、kan@e.です。よろしくお願いします。
二回に渡り、合の関係(天干の合として干合、地支の合として支合、三合、方合)についてご紹介してきました。本日は冲、刑、害、破についてお話しようと思います。合の関係は、引かれ合う、結びつく事による吉作用もしくは弊害とみていきましたが、本日お話しします冲、刑、害、破は、気が合わない、仲が悪い、相性が悪い関係ですので、吉の作用はありません。冲、刑、害、破は冲が一番作用が強く、ついで刑、害、破の順となります。ですので、鑑定の際に気にするのは、冲、刑の二つで害、破は余程悪いことが重ならない限りは気にしなくて良いそうです。
冲(対冲、七冲)
向え合わせの十二支同士(対冲)、同じことですが七つ離れた十二支同士(七冲)は、陽支と陽支もしくは陰支と陰支であり、お互いに強く剋し合う関係です。物事がまとまりにくい、継続が難しい、安定せず変化を促されるなどの影響があらわれます。ただし丑ー未、辰ー戌の冲は同じ土性ですので、凶作用が一番軽くなります。
- 子ー午
- 丑ー未
- 寅ー申
- 卯ー酉
- 辰ー戌
- 巳ー亥
ご自身の命式の場合、隣り合っている干支にのみ冲は成立するという流派と、離れていても成立するという流派がありますが、隣り合いのみ採用する流派の方が多い印象です。
冲が成立している場所で影響が出てくる関係性が変化します。
- 年支ー月支:親との縁が薄くなります。
- 月支ー日支:夫婦や家庭内の結びつきが薄くなります。
- 日支ー時支:子供との縁が薄くなります。
冲は凶象の強い関係と言えますので、もし天干が通根(これは別の記事で)していても、冲により地支である根が傷ついてしまい通根出来なくなってしまうなどの影響が出てきます。また、冲している十二支が支合や三合もしている場合は、どちらも効果がなくなってしまうとする流派が多いようです。
刑(三刑、自刑)
刑には三刑と自刑があります。あらわれる作用の解釈は流派によって違ってきますので一例を示します。
三刑
- 無恩の刑(恩無き刑):丑ー未ー戌のうちの二支があれば成立します
- 無慈悲に恩を仇で返します。
- 恃勢の刑(勢いをたのむ刑):寅ー巳ー申のうちの二支があれば成立します
- 勢いがあり過ぎて調子に乗り失敗します。
- 無礼の刑(礼無き刑):子ー卯
- 非礼で無作法となります。
自刑
- 辰、午、酉、亥の中で辰ー辰、午ー午、酉ー酉、亥ー亥というふうに、同じ十二支を二つ持っていたら成立します。
- 闘争心が強くなり、自分が原因でトラブルが発生しやすくなります。
害(六害)
支合した相手を冲するため、邪魔し、邪魔される関係です。
- 子ー未
- 丑ー午
- 寅ー巳
- 卯ー辰
- 酉ー戌
- 申ー亥
親族の不和、邪魔、分離をあらわします。
破(支破)
俗に言う「四惑十悪」から、4違い、10違いの相性が悪いという関係です。
- 子ー酉
- 丑ー辰
- 寅ー亥
- 卯ー午
- 巳ー申
- 未ー戌
ほとんど鑑定でみないためか安定した見解がありませんでした。
今回は、冲、刑、害、破についてお話していきました。前回の地支の合(支合、三合、方合)や今回の冲、刑、害、破は全て地支に関係しています。命式中でもそうですが、大運(これは後の記事で)や年運でもこの関係により五行の勢いがたびたび変化し、ご自身の命式の勢いを変えていきます。地支の影響はとても大きいですが複雑です。…本当に上手に使いこなせるようになりたいです。
今回は以上です。ありがとうございました。
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