こんにちは、kan@e.です。よろしくお願いします。
前回は、空亡(くうぼう)について求め方、基本的な考え方などをお話ししていきました。今回は空亡を鑑定に取り入れる場合どのようにみていくかをお話ししていきたいと思います。
空亡自体の違い
それぞれの空亡で運勢や性格に特徴があるという見方です。
- 子丑空亡:初代運、開拓運、大器晩成型、努力家、早めの独り立ち、常識人、目下運
- 寅卯空亡:後継運、前進する力、人付き合い大事、目上運、何事もエネルギッシュでダイナミック
- 辰巳空亡:現実世界を生きる、裏が無い、枠にはまらない、権力に媚びない、大衆の人気者
- 午未空亡:末代運(やり遂げることが得意)、ストイック、強い知的好奇心、根気と集中力の専門性、孤独
- 申酉空亡:社会活動、多忙、働き者、マルチタスク、社交性と勘の良さによる周囲からの高評価、事業発展
- 戌亥空亡:自活、孤軍奮闘の開拓運、夢や己の内面を追求することで開運、きらりと光るセンス、カリスマ性
空亡が存在する位置による違い
ご自身の命式中にあるのか、大運や歳運で巡ってくるのか、または相手の命式にあるのかなどです。
- 命式空亡:自分の命式の中で空亡となる十二支を地支に持つ場合
- 相性空亡:相手の命式に空亡がある場合
- 行運空亡:歳運や大運などで空亡を持つ干支が巡ってくる場合
それぞれをみていきます。
命式空亡
空亡を地支に持つ天干の作用を半減します。
- 年柱に空亡の地支が来ている場合:生家との縁が薄く、恩恵が受けられないです。親元から離れて早めの経済的自立をした方が良いです。
- 月柱に空亡の地支が来ている場合:兄弟姉妹に縁が薄いです。たとえあったとしても、頼りにはなりません。仕事や家庭など一般に言う普通にこだわらない形が上手くいきます。
- 時柱に空亡の地支が来ている場合:子孫との縁が薄いです。子孫がいたとしても疎遠になるなどです。子供をあてにしない方が良いです。
- 日柱に空亡の地支が来ている場合:天然なところや、個性的な雰囲気を持っています。夫婦間や仕事関係で悩むことが増えてしまいます。自分の個性を認め、個性を生かせる環境に持っていきましょう。
※日柱の空亡:年柱から導き出される空亡が日柱の地支にある場合を言います。
相性空亡
- 自分の空亡が相手の命式にある:自分の思ったこととはちょっと違う動きをします。
- 相手の空亡が自分の命式にある場合:相手が自分の思ったこととはちょっと違う動きをすると感じます。
- 互換空亡(お互いの空亡をお互いの命式に持ち合うこと):お互いの物差しが違うため、苦手と感じるか新鮮で魅力的と感じるか様々です。
- 相空亡(同じ空亡同士);お互い理解しやすく、癒しの存在となりやすいです。ただ、歳運で天中殺が同じ時期に巡ってきますので、お互いに注意が必要となってきます。
行運空亡
- 集中力に欠け、うっかりミスを起こしやすくなります。
- 冷静に物事を考えることができなくなります。
- 正確な判断をくだすことが難しくなります。
- 当てにしていたものが当てになりません。
こういったことが起こりやすいので、注意するに越したことはないと思います。
行運空亡は基本的には、前回の記事の「空亡の基本的な考え方」を参考にして下さい。ただし流派によって解釈は様々です。
今回は、空亡を鑑定で採用するならどういったところでみていくかを簡単にお話ししていきましたが、空亡だけで一連の鑑定できますよね。実際にあるわけですし。四柱推命をメインに鑑定を行なっていく場合この空亡まで全て取り入れると収拾が付かなくなってしまいそうです。ということは、どちらを重きに持っていくかということなのかもしれません。私としては四柱推命を勉強していますので、空亡はサブとして考え、行運空亡の時期は出しゃばらず謙虚に、慎重を心がけるという取り入れ方でいこうかなと思っています。
今回は以上です。ありがとうございました。
コメント