こんにちは、kan@e.です。よろしくお願いします。
前回までで、日柱の天干である十干の主な使命や役割、特徴などについてお話ししていきました。
ここまではそうでもないのですが、この後十二支が絡んできて、どんどんややこしくなっていきます。
さて次のステップとして日干とそれ以外の柱の十干十二支との関わりを見ていきます。更には毎年やってくる干支などとの関係性などを見てその年の運勢などの後天運を推命していくのです。
今後十二支が持っている蔵干のお話しなどが出てきますが、これが悩ましいところなのです。
結局難解なことだらけなのですが、その前に、ここで大事になってくる考え方があります。
- 五行の相生、相剋、比和の関係
- 五行の旺衰の関係
です。今回は、この2つについてお話ししていこうと思います。
五行の相生、相剋、比和の関係
これは、九星気学でも風水でもお話ししてきましたが、考え方としては風水と似ています。
まず、前提としてそれぞれの五行にもともと強い弱いなどの力関係はありません。ところが、二つ以上の五行が集まるとそこには、力関係が生じてくるという考え方です。
相生:ある五行が違う五行を生ずる関係を言います。
- 木が燃えると火を生じる
- 火が燃えると灰(土)になる
- 土の中から鉱物(金)が出る
- 金が冷えると、水滴(水)がつく
- 水は木を育てる
右図に示します。矢印の先は生じた五行です。この時、生じさせた五行は自分のエネルギーを消耗し(洩らし)弱まります。逆に生じた五行は力を吸収し強くなります。
相剋:ある五行が違う五行を剋する(負かす、押さえつける、しのぐ)関係を言います。
- 木は土の養分を奪って育つ
- 火は金属(金)を溶かす
- 土は水を濁らせる
- 斧(金)は木を伐採する
- 水は火を消す
右図に示します。矢印の先は剋された五行です。この時、剋す五行はエネルギーを消耗し弱まりますが剋される五行はそれ以上に弱まります。
比和:同じ五行同士の関係を言います。
同じ五行が重なる事により、強くなります。
ここで大事なことは相生、相剋の関係でほとんどの五行がエネルギーマイナスとなるのですが、相生で生じた五行のみエネルギープラスになるという事です。
五行の旺衰の関係
この世の全てのものは木・火・土・金・水の五つの要素に分類されますが季節も然りです。また、一年は12ヶ月あり、十二支も12種類です。という事は十二支は月に定位置を持っており、生まれ月により月柱の十二支は、おのずと決まってきます。更には十二支は季節とリンクしているという事になります。以上のような事からも以前お話ししましたが月支は四柱推命の十二支の中で一番重要視されます。
十二支の五行と季節を示します。
- 春…木:寅、卯
- 夏…火:巳、午
- 秋…金:申、酉
- 冬…水:亥、子
- 土用…土:季節の変わり目
- 辰:春から夏への季節の変わり目(季節は春に含まれます)
- 未:夏から秋への季節の変わり目(季節は夏に含まれます)
- 戌:秋から冬への季節の変わり目(季節は秋に含まれます)
- 丑:冬から春への季節の変わり目(季節は冬に含まれます)
そして、通常は互角である五行なのですが、この季節と会う事によって五行が旺衰し強弱が生まれるという考え方が出てきます。
旺:その季節の五行です。同志ですのでかなり強く(盛んに)なります。
相:旺の五行から生じて盛んです。結構強くなります。
死:旺の五行に剋されます。一番弱まります。
因:旺の五行に逆らってます。弱まります。
休:旺の五行を生じ休息中です。少し弱まります。
ここで大事なことは五行が旺、相の季節に会うと盛んに(強く)なり、死、囚、休の季節に会うと弱くなるということです。表にまとめるとこうなります。
四柱推命で大事な考え方をお話ししていきました。五行の旺衰の関係は四柱推命で初めて教わった概念で、未だに十分理解できているとは言えませんが、四柱推命ではとにかく十二支(季節)が大事ですので、今後色々な場面で登場してきます。
今回は以上です。ありがとうございました。
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