こんにちは、kan@eです。よろしくお願いします。
本日は通変星についてお話ししたいと思います。
前回、蔵干を出す過程で沼にハマってしまったお話をしました。その問題はまだスッキリとは片付いていないのですが、取り敢えず、蔵干を出す事で四柱全ての干支それぞれに十干を割り当てる事ができるようになりました。すると通変星を出す事ができるようになります。
因みに、スッキリしない問題についてはこちらの記事をご覧ください。
通変星とは
通変星は日干とそれ以外の天干や蔵干との関係性を表しています。そうです、相生、相剋、比和の関係です。通常では、それぞれの十干には強い弱いなどの力関係は無いのですが、この関係性から十干に強弱が出てきます。そしてこの相生、相剋、比和ですが、四柱推命では、ご自分の日干から見ると、同じ相生の関係でも日干が生じるのか、日干を生じるのか、また、対象の十干の陰陽が同じなのか違うのかでその意味合いが変わってきます。よって、相生の関係で4つ、相剋の関係で4つ、比和の関係で2つの計10種類に分類されます。
通変星から、ご自分の性格や才能や適性などが分かりますし、また大運（別の機会に書きたいと思います）や年運の十干から新たに追加される通変星により毎年変わってくる運勢なども読み取る事ができます。
五行の相生、相剋、比和についてはこちらの記事をご覧ください。
通変星の分類
ご自分の日干から見たそれ以外の天干や蔵干との関係性ですが、まずは大きく5つに分類されます。
- 比劫(自立)星 （比和の関係）
- 自我の強い星です。自立心が強かったり、主張が強かったりご自身をしっかり持っています。
- 兄弟、姉妹、友人、知人、同僚、ライバルなどが推命で関連されます。
- 食傷(遊)星 （相生の関係：日干が生じる）
- クリエイティビティの星です。何かを生み出していく能力や表現する能力が強くなります。
- 部下、年下、子供（女命）などが推命で関連されます。
- 財星 （相剋の関係：日干が剋す）
- お金との縁が強くなる星です。貯蓄などの不動の財や、お金を回していく流動の財などを司ります。
- 父、妻や妻以外の女性（男命）などが推命で関連されます。
- 官星 （相剋の関係：日干を剋す）
- 地位と正義感の星です。仕事に関する責任感や向上心があります。
- 子供（男命）、夫や夫以外の男性（女命）などが推命で関連されます。
- 印星 （相生の関係：日干を生じる）
- 学力と名誉の星です。好奇心の向くままに知性を高めていきます。
- 母、親、年上などが推命で関連されます。
この5分類から、さらに日干の陰陽とそれ以外の天干や蔵干の陰陽が同じか違うかで2つに分類されます。
比劫(自立)星
- 比肩：日干と比和で陰陽が同じ
- 劫財：日干と比和で陰陽が違う
食傷(遊)星
- 食神：日干が生じて陰陽が同じ
- 傷官：日干が生じて陰陽が違う
財星
- 偏財：日干が剋して陰陽が同じ
- 正財：日干が剋して陰陽が違う
官星
- 偏官：日干を剋して陰陽が同じ
- 正官：日干を剋して陰陽が違う
印星
- 偏印：日干を生じて陰陽が同じ
- 印綬：日干を生じて陰陽が違う
ご自分の日干から見た場合の通変星はこのようになります。
因みに「四柱推命運命式作成（精密版）」や、「マニアック四柱推命」などはご自分の生まれた年月日時間からご自分の四柱さらには蔵干や通変星（これらは後ほど）まで確認できますが、通変星はご自分の四柱の日干から見たそれ以外の十干との関係性から出している事になります。
通変星ですが、これは、流派が違っても、それほど解釈の違いなどは見られないようです。また、この後に出てくる十二運（動物占いの元となったものです）は、重要視する流派もあれば、ほとんど推命に使用しない流派もあるというような事がありますが、通変星はほとんど推命に使用されている印象です。という事で四柱推命ではとても大事な考え方だと思います。（ただ通変星を出すまでの過程に問題があるという事なのですが。…蔵干の事です。）次回はそれぞれの通変星について深堀りしていきたいと思います。
今回は以上です。ありがとうございました。
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